負荷運転


非常用発電機設備は、延べ床面積が1,000㎡以上で不特定多数の人が出入りする全ての建物に設置されています。

非常用発電機は消防用設備等と同等に消防法第17条3の3の規定により定期的な点検及び消防機関への報告が義務付けられており、

1年に1度の総合点検時に負荷試験を実施することが必要です。

負荷試験とは

非常用発電機に30%以上の負荷をかけて稼働させ、規定どおりの能力を発揮できるか試験を行うことをいいます。

非常用発電機の負荷運転とは消防予第214号24-3の3に規定により定期的な点検及び消防機関へ報告が義務付けられており、

1年に1度の総合点検時に負荷運転を実施することが必要です。

普段の電気事業法の月次点検と消防法の総合点検は無負荷(空ふかし)によるエンジン試運転をしておりますのが無負荷運転のみ繰り返すとエンジンや排気筒にカーボンが蓄積し、始動不良や運転中停止の原因になります。

1年に1回、負荷試験機を接続し30%以上の負荷運転を行い、性能確認をしてください。

負荷試験または内部観察の実施

負荷運転の実施周期は1年に1回でしたが、消防庁が負荷運転の代替点検方法として内部観察を追加しました。

これにより毎年、負荷運転または内部観察どちらかを選択、または予防的な保全策を講じられている場合は、

負荷試験または内部観察を6年に1回に延長できるようになりました。

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疑似負荷試験機による点検方法

①負荷試験機搬入 (低圧の場合は人力で運びますが、高圧はトラックに試験機を積んで点検するので屋外に駐車します)

②ケーブル敷設

③負荷試験前点検(計器表示灯の確認をします)

④オイルチェック(オイルの汚れを確認します)

⑤発電機側のケーブルを接続します。

⑥負荷試験機側のケーブルを接続します。

⑦負荷投入開始

⑧負荷測定データをとります。

低圧の負荷試験

①黒煙状態を見ながら、負荷を5%~20%まで少しずつかけていく

②負荷を30%~100%かけ、30分間運転状態を見る

③10%・20%・30%出力毎に電圧・電流の測定を行う

 

 負荷試験機で行う負荷試験は無停電でできる点検です。

 低圧300kw以下の場合、約1時間半~2時間で点検とデータ測定できます。

高圧の負荷試験

高圧の点検とはトラックに試験機を積んで点検するので駐車スペースが必要です。

自家発電機、または自家発電機の始動盤までケーブルを接続します。(約10m~200m)


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